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What does the Arctic Northeast passage breakthrough mean to the indigenous people there?

北極の先住民にとって、北極海航路航行の初成功は何を意味するのか。

NIの7/8月合併号「北極の未来・環境・先住民」では、北極の環境の変化とそこに住む人々への影響について取り上げましたが、ちょうど先月、ドイツの貨物船が西側商業船舶としては初めて北極海の北東航路航行に成功したというニュースがありました。映像はBBCのサイトからどうぞ。

これまで北極海は、夏でもある程度海氷があって一般の船による商用の航路としては考えられてきませんでした。しかし昨年、海氷面積の縮小によって、1978年の衛星観測史上初めて北極海航路(北東航路・北西航路)の氷が消滅して航路が開かれました。そして今年は砕氷船を一部区間ともなっての北東航路航行が実現したのです。

この海氷面積の縮小には、もちろん地球温暖化が関係しています。北極の海氷は、ここ30年で縮小傾向(夏の最小面積時)にあります。

氷の縮小は海運会社にとっては朗報です。現在はアジアからヨーロッパの航路はスエズ運河経由(約2万キロ)またはアフリカ大陸の南端経由(約2万8,000キロ)ですが、北東航路が使えるようになれば約1万3,000キロと、船の燃料、航行日数ともに大幅に削減できることになるからです。

海氷の状況ですが、2007年の夏に史上最小の面積を記録した北極海の海氷は、2008年に2番目、そして今年は3番目の小ささだったと民間の気象会社Weathernews社のGlobal Ice Centerが発表しています。

ちなみに現在の北極の氷の様子はこちらのサイトで見ることができます。

AMSR-E 北極圏海氷モニター

この海氷の縮小ペースは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の予測よりもずっと早いもので、今後10年以内に夏の北極海から海氷が消えてしまう日が来るかもしれないと言われています。7/8月号のNIでは、その温暖化の現状と、その変化に翻弄される先住民を中心に取り上げました。

例えば朝日新聞のサイト「どらく」には、北極の2つの村の様子が写真で分かりやすく出ています。

ちなみにこの「どらく」で取り上げられているシシュマレフ村ですが、村全体の移住費用が工面できず、今も移住のめどが立っていません。

温暖化による海水面上昇や土地の浸食被害、移住の問題としては、南太平洋の国々のことがよく取り上げられますが、北の地でもまさに同様の問題が起こっています。しかし北極の先住民の被害がさらに深刻なのは、温暖化によって気候・環境が変わってしまえば、どこへ移住しようとも氷雪と極寒という気候条件を前提にしたこれまでの文化や暮らしを続けていけなくなってしまうということです。それとも、南極に移住すればいいという問題なのでしょうか。

このほかにも、今後ますます北極海の氷が解け、これまでは厚い氷に阻まれていた北極海海底地下の鉱物・エネルギー資源開発が現実化し、北極の陸地部も含む資源開発ブームが起こることによる環境問題の深刻化という問題もあります。また、メディアでよく報道されるこの北極資源をめぐる争奪戦が起こっているというような報道に関しては慎重な見方をすべきだという人の意見の一部をこちらにアップしています。

北極は誰のもの?

NI covers degrading environment and indigenous people's life in the Arctic in the July/August 2009 issue.

It shows changing environment, animals' life and of course indigenous people's life too resulted from rising temperature, melting ice and intensifying climate.

Meanwhile, not so surprising news came out. German ships successfully went through the Northeast passage of the Arctic last month. It was the first successful navigation for western commercial ships. BBC shows the news video.

For past 30 years, the extent of the Arctic's sea ice in summer has gradually decreased. In the summer of 2007, the extent was smallest since 1978 when the satellite observation has started. In 2008, it was the second smallest, and this year recorded the third smallest extent according to Global Ice Center.

It is good news for shipping companies. For example, for the navigation from Asia to Europe, they currently use Suez Canal for 20,000km or go via the south tip of the African continent for 28,000km. But the Northeast passage is only 13,000km, so they can save a lot of fuel and days.

But bad news for the indigenous people there. On the website of a Japanese newspaper, you can look some photos which show changing life of the people.

It is too bad that once temperature goes up and ice is disappeared, their life style and culture, which based on ice and cold climate environment, have to be changed. There is no place like the Arctic.

When the  indigenous people in the Arctic think about their alternative place to live, where can they go? Can they find any place like the South Pacific islanders, who are affected by sea level rising due to global warming, look for similar living environment and climate escaped from the islands and immigrate into nearby countries? Or do they have to go to the Antarctic?

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